簡易 キャンバー測定具
Simple Camber Measuring Tool「意匠登録第1694739号」
円弧(R)の大きさ、反り等を測定します。
規定されている弦長と、測定対象物の円弧に係る矢高を測定し
「矢高・半径(R)換算表」に照らし合わせ、
半径(R)の数値を導きだします。
写真1番は大型重機の動力を伝えるユニバーサルジョイント、ベアリングケース部品です。
製造から年月が経ち交換部品が無い為、制作になりました。
測定が出来る所は問題が有りませんが、黄色矢印部分のRを測定しなければなりません。
高価な測定器を使用するか、大きさを決めてRゲージを、何種類か作成する方法が有りますが。
測定だけに多額な費用と時間を掛けたくは有りません。
写真1
費用・時間を掛けずに測定を。
キャンバー測定具は矢高を測定し、「矢高・半径(R)換算表」を使用して
半径R値を求めます。
測定方法の図
2番の写真の、黄色矢印のR面の大きさを測定します。
写真2
測定方法
測定物にキャンバー測定具を載せます。弦長25mm。
測定具の弦長の線が、測定物の弦長位置と直角になる様にセットします。
ガタつきが無いように、左手人差し指と中指でしっかりと測定具を抑え、右手で測定具を揺らして、弦長の線と線がぴったりと位置が決まる様にします。
位置が決まったら、マイクロヘッドの測定端子を、測定物に静かに当てます。
測定端子が測定物当たるとき、測定具を持ち上げようとする力が働きますので
左手の指はしっかりと測定具を抑えて、測定具が持ち上がらないようにします。
測定端子は静かに、ソフトに当てて下さい。
マイクロメーターの数値を読みます。
読み取りメモリ単位は1/100mmです。
インジケーターを使用タイプも有ります。
単位は1/100mmです。
段になっている所(インロー)がある場合は、測定具の段付きになっている向きで測定をします。
読み取りメモリ単位が1/100mmなので、弦長の長さによって半径数値1メモリの差が
大きくなる所が有ますので、参考値として載せてあります。
弦長の大きさは、
凸R用,15mm・25mm・50mm・100mmの4種類。
逆キャンバー用
凹R用、に25mmが有ります。
(Rの内面)用。
凹測定