勘からの脱却
円とは
(2次元ユークリッド空間)上の、ある点Oからの距離が等しい点の集合で出来る曲線の事を言う。
この点Oを中心と呼ぶ。円には、その中心が1つあり、
また1つに限る。
ポイントレングスをセットし測定子を測定したいポイントに
当て、センターから距離を測定し、測定された数値を2倍にすると、測定したい径となります。
旋盤加工において、生爪作業は数多く存在します。
薄物加工、量産品、などに於いて、大きな存在感を表します。
しかしながら生爪を成形するとき、三つ爪チャックの場合、大きな問題が有ります。それは、対角上に測定するポイントが無い事です。
熟練した作業者が、勘に頼って現物合わせの加工をしていました。
当社でも、生爪による加工が数多く有り、作業者達の勘に頼る作業を少しでも減らし、生爪加工がスムーズに行える様に、測定治具を開発 し、製品化しました。
生爪内径寸法が、正確に測定できますか?
外径φ126、チャッキン代15㎜
もちろん、荒引時にはセンターを押します。
標準品 測定長さによって4種類
LEN-PM90 LEN-P300 LEN-P460 LEN-P700
<製品説明>
内径測定、外形測定、偏心測定ができます。
測定面の長さ1.5ミリ有れば、測定可能です。
旋盤作業なら芯押し台に、フライス盤ならミーリングチャックに固定をし、
測定物のセンターにセットをすれば、測定開始です。
LEN-PM90は最小内径φ15からの測定になります。 最小外形はφ18から。
LEN-P300はφ300、 LEN-P460はφ470、LEN-P700はφ700測定用です 。
特別品 測定長さによって4種類
LEN-PLM90 LEN-LP300 LEN-LP460 LEN-LP700
<製品説明>
LEN-LPはセンターに、基準測定子が入るニゲが無い、製品用です。
<使用材料>
本体及びシャフト:プリハードン鋼
HRC42
測定子の材料:SCM
ポイントレングス(長さ測定ジグ)取扱い説明(LEN-300使用)
展示会用説明装置にて
ドリルチャックの芯は、チャックの芯と同心です。
ポイントレングスのφ12の軸を、ドリルチャックに固定します。
固定にはチャックハンドルを使用せず、手で軽く締めて下さい。)
(軸にキズが付かないようにします。)
チャック側へ移動させ、測定したいポイントに、移動測定子を軽く当てます。
ポイントに軽く押し当て、固定ツマミを締め、後方にさげます。
測定基準ピン(右側)の右側面は、チャックのセンターにあります。
ノギス測定をします。
円の場合、半径で測定しますので、2倍にし、直径にします。
写真では、30を指しているので、直径はφ60になります。
外径測定は移動測定子の径φ6㎜を、測定値から引きます。
内側の長さの場合は、そのままに読み取ります。 外側からの長さ測定は、移動測定子径φ6㎜を引き、読み取ります。
(注意事項)
●先に有りました様に測定ジグ本体のφ12軸は、チャックに固定する際、手で絞めて下さい。
ハンドル等で絞めると軸にキズが出来、芯ブレになります。
●移動測定子のスライド軸を、左右に回さないで下さい。軸の振れを抑えている部品が破損します。
(参 考)
下爪(マスタージョウ)と上爪(トップジョウ)を離すとき、精度良く製作されているので簡単には
外せません。弊社では、
爪をチャックから外し、バイスにて行います。
チャックのスクロールの部分の清掃も行います。
バイスに固定します。
ハメアイがきつい場合は、上爪を固定します。
バール(釘抜き)で、左右から少しずつ持ち上げます。
●絶対に左右少しずつです。
無理をすると精度良く製作されている爪が傷みます。
200㎜ぐらいのバールでは動かないと思います。精度良く出来ています。
少しずつ繰り返して外します。
バールを掛ける位置は、真ん中の飛び出している場所です。
爪が動くようなら逆さにして、キズ等を起こさないように
優しく行ってください。